脆弱ブロガー4種の神器、3つ目は「マルチモニター」(以下 MMと略)である。

MMというのはパソコン1台に対し、複数のモニターを接続して使用する環境の事だ。

 

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通常はパソコン1台に対し、モニター1台がスタンダードな状態である。

だが、複数のソフトを同時に使用したり、常に表示しておきたいウィンドウがある場合、モニター1台だとすぐに画面が埋まってしまい作業効率が悪くなる。

そんな場合にこのMMが有効になってくるのだ。

 

MMには2つのパターンがある。「複製」と「拡張」である。

「複製」というのは、1つの画面のコピーを他のモニターにも同じように映すことである。

なので全てのモニター画面が全く同じ状態になる。

これは大規模なセミナーなどで、参加者の席にそれぞれ設置されたモニター画面に、講師のプレゼン資料などが映し出されるといった場合によく多用される。

 

一方、「拡張」というのは、1つの画面を他のモニターを使って広げることにより、別の画面として使えるように映すことである。

この場合、モニター画面は全て異なった状態になる。

例えば上の写真のように「4台マルチ」を構築すれば、それぞれのモニターで別のソフトを立ち上げ、同時に4つの作業をこなすことも可能である。

脆弱ブロガーにオススメなのは、この「拡張」でモニターを使うことである。

 

MMは4台でも8台でもそれ以上でも、上限は基本ないのだが、それほど同時に別々の画面をモニタリングする必要がある仕事は限られてくる。

MMがキモの職業と言えば「FXトレーダー」だろうか。

これは場合によっては、10台〜20台以上を駆使する猛者もいる。

 

だがブロガーに「4台マルチ」は不要だろう。

2台あれば十分である。

2台のMM環境のことを「デュアルディスプレイ」と呼ぶこともある。

私も以前は4台MMにしていたが、目が疲れるだけなのでデュアルに減らした。

 

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上の写真が現在の私のデスク周りである。

少し散らかっているのは、気にしないで頂きたい(笑)

本業は映像編集などを行っているのだが、こういう編集業務の場合でも2画面の作業は非常に効率が良い。

そして、ブログを書く場合にも2画面は作業が楽だ。

一方のモニターでブログを書き、もう一方のモニターに参考となるページを表示させておくスタイルが最もスタンダードだろう。

モニター1台で画面をいちいち切り替えて、記事を書いているブロガーの方には「デュアルディスプレイ」を強くオススメする。

作業効率がグッと上がるのが、本当に実感できるだろう。

 

ここで「デュアル」にする場合の注意点を2つ。

 

1つ目は、「2つのモニターは全く同じものにする」ことである。

すでに今持っている別のモニターを使いまわしてデュアルにしてもいいのだが、やはり並べた2つが異なると無意識にストレスが溜まるのである。

メーカーが異なると画面の色も微妙に違ってくるし、画面サイズが異なると文字や画像の表示サイズにかなり差が出るので、違和感が強くなる。

初期投資が必要となるが、新たにモニターを導入する時には、同じものを2台購入するのがベストだと言える。

 

2つ目は「25〜32インチ、解像度フルHD以上」のモニターを選ぶことだ。

まず以前まで主流だった15インチ、これでは小さい。

やはり画面は大きい方が見やすいし、細かいディテールもはっきりするので、25〜32インチ当たりのサイズを選ぶのがいいだろう。

だからと言って40インチ以上のモニターは逆に大きすぎて見づらい。

パソコンを40インチ以上のテレビに接続して離れた所から操作する場合は問題ないが、デスクの上で使う場合は近距離で使用する事になるので40インチ以上は大き過ぎる。

25〜32インチの間が、個人的にはベストだと思う。

 

解像度はフルHD(1920×1080)もしくは4K(3840×2160)あたりがいいだろう。

フルHD未満の解像度では、さすがに画面表示も荒くなり、文字も画像も甘く見えるのでオススメしない。

予算があれば4K以上のものを導入してもいいのだが、4Kを超える解像度のモニターはまだまだ高価なので、2台導入することを考えるとフルHDが妥当かと思う。

 

これらの事に留意して、まだデュアル環境でないブロガーの方々は、すぐにでも導入する事を強くオススメしておく。