起業家を目指すサラリーマンの「断捨離(ダンシャリ)」
最後は「離(リ)」だ。
「離」という言葉は、あまりポジティブな意味では使われない。
「離婚」「離脱」「隔離」「分離」など、何となくネガティブなイメージがあるように思う。
だが、これから起業家を目指すのであれば、容赦なく「離れて」いただきたい。
スパッと離れて頂きたいものは、「群れ」だ。
- 社内派閥の群れ
- 集団ランチの群れ
- 友達サークルの群れ
まずは、会社内の派閥の群れ。
どこの会社にもあるだろう、部署による派閥、プロジェクトによる派閥、リーダーによる派閥。
例えば、自分が関わっているプロジェクトが社内で最も大変だからと、周りのプロジェクトに関わる人達を下に見る。
自分の「群れ」だけしか認められないという人だ。
また社内で力のあるリーダーを崇拝し、そのリーダー信者の群れへ所属したいと思う人。
サラリーマンという人種は、社内で「ひとりぼっち」になるのを極端に恐れるのだ。
そのため、すぐに「群れ」に入ろうとする。
まずその「群れ」から飛び出し、一人になるのだ。
起業家は「一匹狼」なのだ。
昼になると集団でランチに行く会社も多いだろう。
それも「群れ」だ。
一人でメシを食うやつは「寂しい奴」という社内レッテルが貼られる。
それを恐れて、みんながみんな群れているのだ。
それで毎回、食べたくもない中華を食べに行くのは、もうやめるのだ。
もちろん社内のコミュニケーションという意味で、集団ランチに行く日がたまにあっても良いが、
「社内で仲間ハズレになるのが怖いから、ランチを断ることができない!」
こういう考えで集団ランチに行っている人は、精神衛生上よくない。
なおさら「集団ランチの群れ」から離れるべきだ。
よくわからない「友達サークルの群れ」からも離れよう。
本当に友達かどうかも怪しいが、何となく集まって、何となく遊んでいる仲間。
そのメンバーは本当に友達だろうか?
自分の悩みや問題を打ち明ける事ができるだろうか?
あなたがピンチの時に、すぐに駆けつけてくれるだろうか?
恐らく、その友達サークルのメンバーは、あなたが死にかけた時にも、
「仕事があるから」
という理由で駆けつけてはくれない。
遊んだり、飲んだりするだけの「群れ」なのだ。
その群れの中にいる事で、自分には「仲間」がたくさんいると勘違いしている人たちの群衆なのだ。
本当の親友というのは、それほど多くはいない。
自分にとって生産性もない、ムダに群れまくっているだけの友達サークルから離れて、「本当の親友」だけを見つけるのだ。
我々は子供の頃から、
「友達をたくさん作りましょう」
「みんなと一緒に行動しましょう」
「一人だけ違う事をしてはダメですよ」
という教育方針で育て上げられて来た。
その結果、大人になっても、
●友達は多くないといけない
●みんなと一緒に行動しなければならない
●群れから外れてはいけない
という固定観念があるのだ。
もちろんサラリーマンや組織に属する人であれば、この教師方針を守らなければならない場合もあるが、起業家は孤独の戦士だ。
社会を相手に一人で戦うために、つまらない「群れ」からすぐに抜け出すのだ。
コメントを残す