どういう意味のタイトルだと思う方も多いかもしれないが、これこそが起業する時の最善の方法だということだ。

独立・起業しようと考えたことがある人なら、まずはサラリーマンの間にできる限りの準備をしようとするだろうが、それがそもそも間違いなのだ。

では何がダメなのか、実例も踏まえて説明する。

 

パターン① ひたすらデスクワーク

これが最も多い例かもしれないが、サラリーマンの間にできる限りの事務作業をやるタイプの人だ。

名刺を作る、ハンコを作る、ホームページを作る、請求書や納品書のひな形を作る、、、、

これらは家で作業ができるので、会社から帰ってきて睡魔と戦いながら作業をする人も多いだろう。

そして名刺やホームページは意外とすぐできるので、起業準備が進んでいると勘違いしやすいのだ。

自分の立ち上げる事業の名前が入った名刺やホームページを見てテンションがあがるのもよく分かる。

だが、こんなデスクワークは起業してからでも問題ない。

「すいません、まだ起業したばっかりなので名刺がなくて」

そう言っておけば済む話である。

請求書や納品書もこだわって作らなくても、100円均一に売ってるものを使っても問題ない。

そんな作業をするぐらいなら、さっさと辞表を書いて会社に出すのが先決だ。

 

 

パターン② ひたすら人脈作り

「ここだけの話、私もうすぐ独立する予定なんです!ぜひ、よろしくお願いしますね!」

こんなことを現在の会社の取引先で言ってはいないだろうか。

そう、今の会社にいる間に人脈を広げておこうという作戦だ。

あわよくば、独立後の自分の取引先になってもらおうと考えている人もいる。

会社の営業で行く時よりも、自分を売り込む時の熱心さはハンパではない。

「そうなんですかー!おめでとうございます!!ぜひ、よろしくお願いします!」

取引先の人は、担当窓口のあなたを信頼しているので、おそらくこう言ってくれるだろう。

しかし。それはあなたが現在の会社にいる間だけの話だ。

取引先はあなたを信頼しているのではなく、あなたの「会社の看板」を信頼しているだけなのである。

独立後、その取引先に行ってみれば分かるだろう。

「何の用ですか??実績のない事業主様とはお取引できません、お引き取り下さい」

会社員時代、あんなにいい感じだった取引先は100%手の平を返してくるのだ。

あなたは会社のおかげで信頼されているだけだということを理解しなければいけない。

そんな人脈作りをするぐらいなら、取引先に自分の後任者を紹介して回るのが先だ。

 

 

パターン③ ひたすら勉強

まず最初に言っておくが、ビジネスは受験ではない。

これだけ勉強しておけば、うまくいくなんていうものはないのだ。

なので事前に勉強すること自体が無意味なのだ。

勉強は実際にビジネスをやりながら進めていくべきだ。

これもサラリーマン時代にビジネス書を読みまくったり、ビジネスセミナーに行きまくったりしてる人が多い。

はっきり言うが、辞めておいた方がいいだろう。

よくあるパターンは、ビジネスの事を学んでいる間に自分には無理そうだから起業するのをやめておこうと考えなおすタイプ。

なぜ、そうなるか。それは会社を退職せずに勉強しているから本気ではない証拠なのだ。

もし起業できそうでなければ、サラリーマンを続ければいいという保険的な考えを持って勉強しているので、真剣になれないのだ。

そんな人は何をやっても成功しない。これがダメでもまぁいいやぐらいの感覚でやっているから中途半端にしかならない。

それではビジネスは成功しない。

本気で成功したいのであれば、まず会社を辞めて自分が起業する仕事で生きて行く覚悟がいるのだ。

 

これらのことを踏まえれば、まずは退職するのが先決だということが分かる。

どんなビジネスをやりたいか、会社を設立するのか個人事業なのかぐらいはざっくり考えておいてもいいが、それ以外は起業してからで良いのだ。

そうでなければ、まず起業するという事をどんどん先延ばしにしてしまい、結局サラリーマンを辞められないということで一生が終わる。

「起業の準備が整ったら、会社を退職する」と言ってる人ほど、準備が整わないものだ。

 

勇気を持ってまずは環境を変えること、要するに会社を出ることが起業への第1歩である。

 

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