サラリーマンがよく言うセリフ
「ONとOFFを切り替える」
この言葉をよく会社で言ってる先輩がいた。
少し眠そうな後輩を見つけては、
「お前、眠そうだな。しっかりスイッチONにしろよ!」
また、飲み会の席では、
「もう仕事は終わってんだから、スイッチOFF!OFF!」
説明するまでもないが「ON=仕事、OFF=プライベート」という意味である。
だが、私はこの「OFF」って表現が必要なのか?といつも思っていた。
仕事もプライベートも「ON」という捉え方である。
あえて「OFF」という表現ができる事と言えば、寝ている間だろうか。
いや、私は寝ることが何よりも好きなので、寝ている時間は至福の時間ということでONと言える。
仕事はもちろんONだが、プライベートもONだろうと考えていた。
むしろ私は、仕事よりプライベートの方が「すごくON!」な感じだった。
遊びに行ったり、デートしたり、自分の趣味を全力でやったり。
OFFだと何もする気が起きない。
まぁ、このON/OFFは仕事モードかそうでないかという意味で使うには、すごくわかりやすい表現と言える。
だが、これはサラリーマンに関して使える言葉だろう。
サラリーマンは出勤してタイムカードを切ったらON、退勤してタイムカードを切ったらOFFというように考えられる。
基本的に家にいる時間に仕事をする必要性は限りなく低いからだ。
しかし起業家、特に個人事業主はそうは行かない。
自分で会社を立ち上げて、しっかり組織を運営している人は別だが、私のような個人事業は出勤/退勤という感覚がない。
自分の裁量で仕事もしているので、仕事/休日という境目が曖昧なのだ。
仕事が一旦片付いて、明日は1日どこかへ遊びに行こうと考えていると、翌日の朝に急に発注や打合せが入る。
すると休み予定はいきなり仕事に切り替わる。
当然逆もあって、明日は打合せとセミナーだと予定を組んでいても、突然どちらもキャンセルになるということも珍しくない。
会社員時代には考えられなかったことだが、個人事業主はこんなもんだ。
休みの予定にしていたからといって、先方に
「今日は休むので仕事を受け付けません」
と言って断る個人事業主はいないだろう。
365日24時間、仕事が入ればいつでもWELCOMEな人がほとんどだと思う。(一部を除いて)
そんな私を含めた起業家は、みんな常にONと言えるだろう。
家でゴロゴロしていても、考えるのはビジネスのことだ。
テレビや映画を見ていても、何か仕事になるネタはないか?というような感覚で見ている。
そういう意味では、全く仕事の事を考えない日はない。
こういうと会社員の友人からは、
「仕事一筋でマジメだねぇ、休みの日ぐらい頭カラッポにした方がいいよ」
と言われる事が多いが、別にマジメとか仕事好きだとかそういう感覚ではない。
単純に明日の仕事を常に探していないと、食っていけなくなるのが怖いだけだ。
起業家は常に「仕事がない明日が来る恐怖」と隣り合わせなのだ。
それだけのリスキーな生活という事だ。
ただ、そのリスクを負ったとしても、会社員では決して味わえない自分でビジネスをやるという満足感はこの上ない楽しさだ。
コメントを残す