「正社員」と「終身雇用」
我々の親の世代においては、この2つのテーマこそ会社に求める条件だったに違いない。
正社員であること。
準社員、契約社員、嘱託社員、派遣社員、、、社員と名の付く形態は数あれど、就職したと認められるのは正社員だけだと思っている団塊の世代のお父さんは多い。
正社員以外はアルバイトと同じだと思っているのだ。
なぜ、それほどまでに正社員にこだわるのか。
給料、福利厚生、各種保険などが理由だと思われるかもしれないが、正社員であることの最も大きなメリットは「クビを免れる」ということだろう。
要するに会社経営が苦しい時にでも、最後までリストラにならないという理由だ。
経営が厳しくなった会社は、派遣社員や嘱託社員からリストラしていく。
その次に準社員や契約社員がリストラになる。
正社員は最後の最後まで、会社にしがみつく権利があるのだ。
誰もがこのしがみつく権利、「夢の終身雇用」のために正社員を目指すのだ。
食っていくために必須の条件だと言えるだろう。
だが現在、会社に正社員で就職すれば必ず終身雇用が約束されているだろうか。
大手の大企業が3000人〜5000人の正社員をリストラ、もしくは希望退職を募るというニュースがよく流れている。
高度成長期を過ぎた日本は、物が売れない不景気と呼ばれる時代に突入し、大企業・小企業問わず合併や倒産が後を絶たない。
そんな時代で正社員がどれほどの価値があるのだろうか。
仕事ができない正社員と、バリバリ仕事ができる派遣社員、どちらが重要だろうか。
成果主義・能力主義の会社であれば、実績によっては正社員でもクビになる可能性はある。
雇用形態よりも個人の能力が重視される時代になってきているのだ。
正社員で就職すれば自分の人生は安泰だ、こういう考えは捨てた方がいいだろう。
もちろんそういう時代があったことは否定しない。
だが現在は、社員だろうがバイトだろうが能力があれば稼げるし能力がなければ稼げない。
個人個人の「稼ぐ力」が非常に大切であると言えるのではないか。
自分の力が十分に発揮できない会社で無理に正社員で働くぐらいなら、起業して能力を発揮できるビジネスを始めた方が賢明だろう。
サラリーマンが安全安心だった黄金時代は過ぎ、自分で仕事を見つけ自分で稼ぐという時代。
将来の年金制度もどうなるかわからないこの時代を生き残るために、今日できることを自分の手と足で切り開いて行く事がビジネスと言えるだろう。
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