「いつやるの?今でしょ!」

少し前に流行った、林先生という予備校講師の名ゼリフだ。

林先生はテレビでも活躍されているので、よくこのセリフをバラエティ番組などで言ってるのを見かける。

正確には「言わされている」のだろうけれど。

 

このセリフはおそらく生徒達に、

「勉強は後回しにせず、すぐにやれ!」

という意味で言ったのだろう。

だが、学生だけでなく、すべての人が常に心に留めておくべき名言だと言える。

 

例えば外出する前に、エアコンを消そうとした時、

「寒いから、家を出る寸前まではつけておこう」

と後回しにして、結局消し忘れて外出してしまったという経験はないだろうか。

外出先から帰る時にも、

「途中でコンビニに寄って、雑誌を買ってから帰ろう」

と思っていたのに、どこへも寄らずにまっすぐ家に帰ってきて、玄関先で、

「あ、コンビニ行かずにそのまま帰ってきてしまった!」

という経験もあるのではないだろうか。

 

これは人間が脳の中で無意識に「行動の優先順位」を決めているからだ。

朝起きて、学校や会社に行く事を忘れる人は、恐らくほとんどいないだろう。

だが、学校や会社に持っていかなければいけない、書類を忘れてしまった経験は誰もがあるのではないだろうか。

これは「行く」ことが最優先で、「持っていく」ことが後回しにされてしまった結果だ。

この時に「持っていく」ということを「行く」ことよりも優先させれば、絶対に忘れないのだ。

そのためには、前日に家にいる時に、

「明日はこの書類を持っていかなければいけない」

と思った瞬間にすぐ行動するのだ。

その時に頭で思い浮かべるだけで、何も行動しなければ高確率で忘れてしまう。

頭に浮かんだ瞬間に書類を玄関に置きに行くだけで、忘れる確率は低くなるだろう。

では、エアコンの場合はどうするか。

これも「エアコンを消さないといけない」と思った瞬間に行動をすればいい。

その時に消すのがベストだが、やはり家を出る直前まではつけておきたい。

そういう人は、メモ用紙に「エアコン消す!」と書いて玄関のドアに貼りに行くのだ。

消し忘れて出かけようとしても、最後のドアに貼ってある紙を見れば嫌でも思い出すだろう。

この時に面倒くさいと思って、玄関に紙を貼りに行かなかった人は、消し忘れるのだ。

 

とにかく自分が何かをしなければいけないと頭で思ったら、必ず体を動かすことだ。

頭で思い浮かべただけの事をしっかり覚えている人は、そう多くはない。

自分が忘れっぽいと思う人は、即行動を実践して頂きたい。

これがクセになると、どんなことでもすぐに行動を起こせるようになってくる。

そうなると、後でしようと思って結局やらないという人から卒業できるのだ。

結局やらない人を卒業した人が、学生でも社会人でも成功している人なのだ。