独立して、仕事を始めると、
最初に悩むのが「料金設定」だ。
会社に勤めていた頃は、
商品やサービスの値段を
覚える事が仕事だった。
新人の頃はこれが大変だが、
毎日働いていれば、
料金は自然に覚えてしまう。
特に困ることもないのだ。
ただ、自分のビジネスになると、
料金を決めるのは全て自分。
誰も決めてはくれない。
これが非常に悩ましい。
大企業のように薄利多売と
いうわけにはいかない。
「多利少売」でなければ、
いけないのだ。
利益を重視して高額にすれば、
売れないかもしれない。
多売を狙って安価にすれば、
個人対応では限界が来るだろう。
ちょうどいい値段設定が、
重要になってくるのである。
私が自分の商売の料金を
設定するときに、
市場調査を行った。
市場調査と言っても、
大掛かりなものではなく、
ネットで同じサービスの料金を
いろいろ調べた。
「個人でやってるから、
少し安めにしておくかな」
そういう気持ちもあり、
市場の価格帯よりも
数万円安い料金に設定した。
すると後日、
私のメンターにこう言われた。
「なぜこんなに安いのですか?
このサービス内容であれば、
もっと料金を高くするべきです」
高くすると売れにくいと考えて、
この値段設定にしている
と、メンターに伝えた。
するとメンターは、
「本当にサービスが良ければ、
高くても売れるものです。」
「そのサービスに自信があるなら、
もっと値段を上げるべきです。」
そう言ってメンターは、
市場の価格帯よりも高い料金を
私に提示してきた。
「個人でやるサービスなのに、
市場価格帯よりも高いと
何だか気が引けるなぁ」
そんな事を少し思っていると、
メンターは私の心を読んで、
「料金を高くすると、
自信が持てませんか?」
こう切り込んで来た。
「値段を高くするのなら、
高いなりのサービスを提供すれば
いいだけのことです。
ガンバッて下さい。」
と、あっさり言われた。
確かに、その通りだ。
「まぁ、この値段なら、
この程度だよね」
客にそう思われたら、
それまでだ。
安かろう悪かろうという
精神ではダメだという事だ。
クォリティに自信を持って、
サービスを提供するならば、
値段は高くするべきだ。
こちらが料金を高く設定しても、
「この内容でこの金額は
安いですね!!」
お客にこう言われなければ、
ビジネスではないのだ。
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