「月商100万円のショップです」

 

こういうフレーズを聞くことがある。
普通に考えると月100万という印象から、
ビジネスが成功していると感じるだろう。

 

だが、ここにちょっとした言葉のトリックがある。

 

「月商」というのは、「売上」のことだ。
売上には掛かった費用(経費)も含まれている。
経費は先にお金を使っているので、これを差引く必要がある。
売上ー経費をして、利益が出てくる。
この「利益」が本当に儲かった金額と言えるのだ。

月商100万円だけど、経費が80万円掛かっていれば、
そのショップは20万円しか儲かっていない。
月商50万円でも、経費が10万円であれば、
そのショップは40万円儲かっているという事だ。
一概に「月商」だけでは、本当の稼ぎは見えないのだ。

 

逆に「月収」と言えば「利益」を指す事が多い。
掛かった経費を差し引いた後の金額だ。
自分1人で月収100万円であれば、そこそこ上出来と言える。

 

サラリーマンであれば経費を考える必要がないので、
あまりこういうのがピンとこないかもしれないが、
似たところで言えば、給料明細の「額面」と「振込額」だ。

 

額面は実際に会社から支払われた金額であるが、
そこから厚生年金や社会保険などが差し引かれる。
そして差し引かれた後の金額が銀行に振り込まれる。
この振込額がいわゆる「手取り」というやつだ。

 

いくら額面が良くても、手取りが低いと
「給料が安い」という事になる。
月商が良くても、利益が低いと
儲かっているとは言えないのだ。

 

こういうお金の話は難しく感じるが、
少し本を読めば意外とわかるものだ。
もうすぐ確定申告もあるので、
苦手な方は勉強してみては?