脆弱ブロガー4種の神器、最後は「イス」である。

何か最後がショボいな、、、と思ったあなた。

あなたは、まだまだデスクワーク初心者だ。

4種の神器の中でも、最も重要なのはこの「イス」なのだ。

イスは人間の体を密着させて使うものなので、人間工学的にも机よりダントツに重要なプロダクトだ。

机かイスか、どちらかに金をかけるなら、断然「イス」だと言い切れる。

 

 

1人暮らしを始めた頃、私の家には「机」がなかった。

机がなかったので、「イス」もなかった。

厳密には部屋が狭くて、置けなかったのだが。

実家にいた頃は、親に買ってもらった割と高級な机とイスを使っていたので、1人暮らしを始める時にそれをそのまま使おうと思った。

だが、部屋が狭くて置くことができず、断念して廃棄した。

パソコンを使う時は、仕方なく「コタツ」の上に置いて使っていた。

 

 

コタツは常に部屋に設置していた。

冬は暖房器具&メインテーブルとして、夏はコタツ布団を取ってメインテーブルのみとして。

友人たちが集まれば、麻雀卓として。

仮眠することもあったので、ベット代わりでもあった。

余談だが、コタツで仮眠するのは驚くほど気持ちいい。

少し寝るぐらいならいいが、長時間寝ると体がバキバキになるので、オススメしないが。

 

 

そんな環境だったので、基本は座椅子に座って、コタツテーブルでパソコンをしていた。

座椅子とコタツで長時間のパソコン作業、やってみるとわかるが非常に体に悪い。

とくに肩や腰がガチガチになって、常に疲労感があった。

そんな環境で6年間も過ごした。

ちなみにその時に使っていた座椅子は、こんな感じのやつだった。

 

ys-806bl

 

 

その後、会社の異動があったキッカケで、引越しをした。

そのタイミングで、机とイスを新たに導入することにした。

次に引越す時には、部屋に机とイスを置くことを決めていたのだ。

 

 

そして、おそらく人生で初めて自分の金で、机とイスを買いに行った。

そこで気づいたのだが、机やイスは非常に高い。

せっかくなのでオシャレなやつがいいと、私が好きな北欧系デザインのものを物色していたが、どれも異様に高い。

ニトリに行けば、お値段以上で机とイスが手に入るかもしれないが、もう心は北欧系になっていた。

 

 

その時に「IKEA (イケア)」の存在を知った。

北欧デザインのオシャレ家具が、お求めやすい値段で提供されている大規模なショップである。

イケアに行けば自分の求めているものが、お値段以上であるだろうと信じて向かった。

snille

上の写真がイケアで買ったイスだ。SNILLE(スニル)という名前が付いている。

(今回はイスの話なので、机の詳細は割愛させて頂く)

私はこういうシンプルなデザインが好きだ。

見つけた時は思わず「おっ!」と店内で声を出してしまった。

しかも値段が3,980円。それを見て「うぉっ!」とまた言ってしまった。

横にいた彼女は、いつの間にか私から数m離れたところに移動していた。

 

 

デザインは合格。座り心地はいたって普通。

キャスター付き、座面が回転する、1万円以内、という私の条件を全てクリアし、購入することとなった。

その後、2年ほどこのイスを使った。

その頃私は映像制作に没頭していて、家にいる時間はずっとそのイスに座ってパソコンをしていた。

休みの日は朝の6時から夜の23時頃まで、そのイスに座り続けた。

基本的にはいいイスなのだが、やはり1日中座っていると腰や尻が痛い。

夏は背中や尻が汗でムレまくって大変な状態になった。

 

 

見た感じでわかるが、このイケアのイスは長時間座る事を想定した作りではない。

材質もプラ系の樹脂で、座る部分や背もたれにクッションがあるわけでもない。

座布団を敷いたりもしたが、それだと座り心地が悪くなるのでやめた。

通気性などは考えてもいないだろう。

要は駅のホームにあるようなイスと同じものだ。

もちろん販売価格相応の作りになっているので、何も問題はない。

しかし「長時間座る用のイスがいる!」という結論になり、またイス探しの旅に出かけた。

 

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そして現在座っているイスが上の写真のものである。

「Bauhutte(バウヒュッテ)」というブランドのCandy Sprinkles(キャンディスプリンクル)という名前のイスだ。

値段は条件ギリギリの10,000円。キャスター、回転、北欧デザインの条件はサクッとクリア。

座面はモールドウレタンというもので、クッション性がハンパない。

背面もメッシュ加工がしてあってムレも回避。

高さ調節はガスシリンダー式で、非常に滑らかに調整できる。

説明が難しいが「ロッキング機構」というものがあり、背もたれがある程度後ろに倒れるようになっている。

このおかげで、長時間作業の合間にイスを使って適度にストレッチもできる。

人間工学に基づいて、科学的に作られたイスのようだ。

 

 

そして何と言ってもこの全体的なツルっとした流線型のデザイン。

角がないこのデザインのおかげで、どこに触れても滑らかで心地よい。

このイスであれば18時間座りっぱなしでも、腰や尻が痛くなることがないのだ。

手放せない一品なのだ。

あまりに気に入ったので、もう1台買うことにしてAmazonで調べていたら、他のカラーがあることを知った。

迷ったが、グレーを選んだ。

現在は家にデスクが2台あるのだが、イスはそれぞれこのグレーとブルーをセットしている。

4color

このイスを愛用して5年以上経つが、全く劣化して来ない。

今だに私の家では現役バリバリである。

残念なことに、現在このイスはすでに廃盤になったようだ。

どんなものでも同じだが、自分が気に入って使っていたものが生産完了になったのを見ると、少し寂しい気持ちになるのは私だけだろうか。

ただ、バウヒュッテからは他にも様々なイスが販売されているので、気になる方はチェックしてみて欲しい。

 

 

ちなみに以前使っていたイケアの「スニレ」は、今は奥さんが使っている。

イケアに一緒に行った時は、イスに興奮していた私からキョリを置いていたが。