「このデザイン、何かショボいねー」

「そのアイデア、何か古くない??」

「そんな仕事で起業しても、儲からないって(笑)」

 

私が会社員時代に、よく聞いたセリフ。

会社勤めでなくても、仕事をしている人であれば1度や2度は言われたことがあるだろう。

ひょっとしたら、言ってる側かもしれないけれど。

 

まず、人は何でも否定的だ。

自分の知らない、聞いたことがない、見たことがない事には、

「なにそれ??ふーん、聞いた事ないけど」

こう言いながら、頭の中ではすでに拒絶反応が出ている。

未知のものを受け入れようとしないのだ。

 

会社で自分の企画書を持っていくと、

「何だこの企画は?もっとインパクトは出せないのか??」

社内広告のデザインを持っていくと、

「何か見た事あるようなデザインだ、パッとしないな」

会議で何かいい改善策はないかと問われて答えると、

「そんな誰でも思いつくアイデアはダメだ、もっと考えろ」

 

こういうセリフを軽々しく言う人に私は言いたい。

 

「じゃあ、お前がまずやってみろよ!」

 

企画を否定するなら、まずは自分が実績を上げた企画を出して、

「私が以前に成果を出した企画はコレです。こういう企画を持って来て下さい。」

と言うべきである。

広告デザインも同様、自分が成果を出した広告を見せて、

「私が以前作ったデザインがこれです。こういうデザインを考えて来て下さい。」

こう言われたら、必死にやるしかないだろう。

会議で改善策を求められたら、まずは、

「例えばどんな策が有効なのか、例を教えて下さい!」

と逆に尋ねるのもいいだろう。その場でズバッと改善例を言える上役は本物だ。

「そんな事を私が言ってしまうと、お前のタメにならない」

などと言って、改善例を言ってこない上役はクソだ。その会議に出る意味はない。 

 

否定だけしてくる上司や先輩は、だいたい自分が成果を出した企画やデザインなんてした事がない人が多いのだ。

「とりあえず否定する」のが上役の仕事だと勘違いしている人が多すぎる。

自分に実績があり、本当に悪い点がわかって指摘してくる人は、ダメ出しが具体的だ。

例えば広告デザインであれば、なぜそのデザインがダメなのかを細かく言ってくるはずだ。

「色が6色は少し多いから押さえて3色にしてシンプルに、商品名の文字フォントが少し固い印象があるから丸ゴシックにしようか」

こういう感じで具体的な説明があるのなら、しっかりと聞いて改善するべきだ。

そうでなく「ダメだ!」の一点張りの場合は、何がダメなのか尋ねてみる。

答えられない上司や先輩は、結局はその程度のスキルだと思って頂いて問題ないだろう。

 

本当にスキルがある人は全否定などしてこない。

いい部分が少しでもあれば、必ず「この部分はいいね!」と言ってくれるはずだ。

本当に技術がある人に自分の添削をしてもらえるように、人を見分けるのもまた仕事である。