タイトル通りだ。これは賛否両論があるだろうが、敢えて批判がある事を承知の上で言わせていただく。

50オーバーから団塊世代くらいまでの親父たちは、揃いも揃って企業ブランドが大好きだ。

どこに勤めているのかと聞かれ、誰もが知っている大企業であれば「立派だね!」と褒め、

聞いたこともないような中小企業だと「何やってる会社なの?」と眉間にシワを寄せる。

名刺に課長や部長と書いてあれば、「これはこれは部長さん!」と昭和のマンガみたいにおだててくるが、

平社員であれば「まぁガンバってくれたまえよ!日本の未来は君にかかってるんだよ」と背中をバンバン叩いてくる。

こういう人たちが私は大嫌いなのである。

もちろんそうではない人もいるが、サラリーマン時代の私の周りにはこういうタイプの人が多かった。

 

私の以前の会社なんかは、完全に役員に気に入られているかどうかで出世が決まっていた。

まず役員が全員ゴルフ好き。なのでゴルフコンペに参加している人はみんな出世していた。

私はゴルフが好きではなかったので、一切コンペにも出なかった。

役員クラスの人に「君はゴルフをしないのかね?」と聞かれて、「しません」と答えてから役職が上がらなくなった(笑)

まるでドラマの世界のようなことが、現実に起こっていた。

明らかに誰が見てもスキルの低い人間が、コンペを皆勤しているだけでどんどん出世していった。

一方、私と同様にゴルフをしていなかったある先輩は、誰が見ても社内の大きなプロジェクトを成功させまくっていたにもかかわらず、役職は上がらなかった。

 

これが「組織で働く」という事なのかと痛感した。

だが、役員に気に入られて出世し給料が上がるのであれば、そうすればいいだけの事なのである。

ゴルフも仕事だと割り切って参加すれば、それだけでいいのである。

会社員時代の私にはそれがどうしてもできず、なぜ仕事のスキルを見ようとしないのかとよく会社と対立していた。

もちろんそういう反逆分子は叩かれて出世しない。会社組織での勤務は私には向かなかった。

独立起業したのはそれが理由ではないが、多少の要因はあったかもしれない。

今となってはいい経験だ。