ビジネスを始めるとよく聞く言葉に「投資」がある。

意味を調べると「主に経済において、将来的に資本(生産能力)を増加させるために、現在の資本を投じる活動」と書いてある。

世間のイメージ的には「不動産投資」や「株式投資」が真っ先に頭に浮かぶ人が多いだろう。

自分の財産を不動産や株に突っ込んで、将来的に大儲けしようという作戦だ。

そのイメージのせいか、どうしても「投資=ギャンブル」という図式が成り立っている気がしてならない。

 

「ビジネスは投資だ!」そう書いてあるビジネス書の多いこと、多いこと。

なるほど!投資すればいいのか!

安直にそう思って、マンションを買って不動産ビジネスを始める人。

株やFXを突然始める人。

ビジネス書が教えている「投資」はそういう意味ではないのだ。

 

「投資」=将来の資本を増加させるために、現在の資本を投じる活動。

例えば、小学生の頃に塾に通う子供がいるが、これは何のために通うのだろうか。

学校で勉強を教わるのに、更に塾に行く必要があるだろうか。

おそらく人生の初期段階で行われる「親による強制的な投資」が習い事ではないだろうか。

塾に行くためにはお金がかかる。

「先行投資」で塾へ行き学力を上げれば、ハイレベルの高校や大学に入る事ができ、その流れで一流企業に就職し、最終的に高い給料がもらえるという図式が成り立つのである。

この時の「塾の月謝」が、将来の給料のための投資なのだ。

そう考えると参考書を買うのも投資だし、計算ドリルを買うのも投資だ。

社会人になってビジネス書を買ったり、セミナーに行ったりするのも自己投資だろう。

もっと派生すれば、自分がやる気を出すためにいい服を着たり、美味しい料理を食べたりするのも投資と言えよう。

やる気が出てビジネスが加速し、結果的に大きな稼ぎを生み出すことができれば、自分の趣味に使ったお金は投資金だと言えるのだ。

 

こういう自分の将来の収益につながるのかどうかを考えて、お金を注ぎ込む事が大切ではないだろうか。

人脈が増えたり、スキルアップに直結する事はもちろんのこと、モチベーションアップやストレス解消に投資する事も大切だと思う。

自己投資をどんどんするのだ。

間違っても「浪費」はするべきではない。

興味があるからといって大金を使ったとしても、将来的に1円の得にもならない事は控えるべきだろう。

浪費をしていては、ビジネスは好転しない。

稼ぎが出る度に浪費していく人は、結局は失敗してしまうのだ。

稼ぎが出た時に、その収益の何割かを将来の収入の種として蒔くことができる人にだけ「成功」が約束されている。