食わず嫌いの食べ物が2つある。
1つは「くさや」、もう1つは「ドリアン」だ。
どちらも臭いがキツイ代表の食べ物だが、好きな人はガツガツ食べるほど美味しいと言う。
くさやもドリアンも、食べる直前まで行っておきながら、あまりの臭いで拒否してしまい今日まで口にした事がない。
ドリアンに出会った時は、一緒にいた友人が先に思い切って食べた。
だが、その友人はその後トイレに直行。夕飯までも全てリバースしてしまった。
当然、そんな姿を見た後で食べようという精神状態にはならず私は完全拒否。
くさやに出会った時は、後輩が先に臭いを振り切り食べた。
だが、その後輩は「美味い!」と言いながら、そこにあったくさやを全て食べてしまった。
「いやー、食わず嫌いでした。くさやって美味しいですね!」
だが、私は知っていた。
以前、ドリアンでリバースした友人が、今回のくさやでも同じくリバースしていたことを。
結局、私はリバース友人の姿を見てしまっただけに、どちらも食べる勇気が出なかった。
まさに食わず嫌いな男なのである。
こういう経験は誰しもあるだろう。
良くない情報に揺さぶられて、挑戦することができなくなってしまうのだ。
人間は学習能力があり、恐怖や危険を回避しようとする生き物だ。
ドリアンリバースしている人を確認しているのに、何のためらいもなくドリアンに行けるだろうか。
自分がリバースするのを回避して拒否するのが普通だろう。
だがここで、本当に自分もリバースするかどうかは、実際に食べてみないとわからない。
自分の口には合うかもしれない。
美味しいと感じるかもしれない。
食べもしないで拒否するのは誰でもできるのだ。
ここで挑戦できた人だけが、新たな自分の扉を開けることができるのだ。
これはビジネスでも同じだ。
新たなビジネスモデルを始める時に調査をすると、もちろん成功例も失敗例も出てくる。
だが目につくのは成功例より失敗例だ。
どれだけ魅力的なビジネスモデルだったとしても、失敗例を見つけてしまうと、
「このビジネスはリスクが高い。挑戦するのはやめておこう」
となってしまうのだ。
成功例も多くあるのに、自分が挑戦すると必ず失敗することにしてしまうのだ。
これが非常にもったいない。
もちろん失敗するかもしれないが、それはやってみないとわからない。
もし自分とすごく相性がいいビジネスだった場合、すぐに大成功するかもしれない。
まずはやってみる、これは非常に大切だ。
時間やお金が損するかもしれない。
精神的なダメージを受けるかもしれない。
だが挑戦せずに、ただ失敗例だけを見つめて何もしない事の方が大失敗ではないだろうか。
エジソンに習って、
「失敗しても、上手くいかない方法を見つけた事になるのだから、成功ではないか」
そう考えれば、挑戦すること全ては成功につながるのだ。
私も近いうち、くさやとドリアンに挑戦してみようと思う。
盛大にリバースしたら、自分の口に合わないものを新たに2つ見つけたという成功が待っているのだ。
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