サラリーマンから起業して、誰もが口にする同じ言葉がある。
「独立したからには、成功することが目標です!」
この「成功」という言葉、起業家やビジネスマンが非常に好んで使う言葉だ。
当然、私も言ったことがある。
だが、成功と一言で言っても様々なゴールがある。
自分の会社の規模を大きくするのが成功の人もいれば、単純にガッポリ稼ぐことが成功の人もいる。
稼いだお金で海外に移住することが成功の人もいれば、自家用ジェット機を所有することが成功の人もいるだろう。
何が成功かは人によるのだ。
サラリーマンでも出世すれば成功、ボーナスの額が上がれば成功、社内恋愛で結婚できれば成功と、様々な成功がそこにはあるのだ。
自分の設定次第では、すぐにでも誰でも成功できてしまうのだ。
こう考えれば人生は成功だらけ、失敗することの方が少ないと言えるだろう。
だが、どうせ成功するなら大成功したいのは誰しもが考えることだ。
サラリーマンの場合。
例えば係長から課長に昇進しても立派な成功と言えるが、どうせなら社長まで行って大成功したいところだ。
この時に段階を踏まず、いきなり大成功を狙うから上手くいかないのだ。
いきなり社長になろうとしても、なれるものではない。
まずは平社員からリーダーや主任などになり、役職がつく成功を体験するのだ。
そして主任→係長→課長→次長→部長→常務→専務と来て、社長になり大成功という感じだ。
何度も昇格という成功体験を積み上げ、最後の仕上げに社長になる。
いきなり平社員→社長という大成功を狙っても、上手くいくはずがない。
それなのに、こういう一発逆転的な成功を狙い過ぎて、そして諦めて行く人が多い。
しっかりと成功体験を積み重ねることが大切だ。
ただ成功するのは早いに越したことはないので、平社員から専務までの成功階段はトントントンと勢いよく駆け上がる必要がある。
1つ昇格するのに5年も6年もかかっていると、定年退職までに社長に届かない可能性があるので要注意だ。
次に起業家の場合。
起業1年目からいきなり年収1億だ!と意気込んでいる起業家もいるが現実は厳しい。
そんなすぐに大成功できるノウハウがあるのなら、私も教えて欲しいところだ。
会社員から起業した場合、最初の目標はサラリーマン時代の給料を安定的に稼ぐことだ。
それができれば、その稼ぎを2倍、3倍、5倍と増やして行き、以前の年収から10倍にでもなっていれば大成功と言っていいだろう。
ただ、この場合もダラダラしていては苦しい時代が長く続くだけなので、サクサクっと売上を上げて早く10倍以上に稼ぎを持って行きたい所だ。
大成功にショートカットはない。
まずは一番近くにある成功を体験して、1つずつキャリアをアップさせて行くことが重要だ。
そのルーティンを夢中で繰り返していれば、気づいた時には大成功という山を登りきっているに違いない。
コメントを残す