最初にそれが起こったのは5年ぐらい前の事だった。

前日は会社の同僚と飲み会があり、久々に3次会まで参加した。

お決まりのコースは1次会がチェーン系居酒屋、2次会が個人経営系の飲み屋、3次会がバーというコースだ。

いつもは次の日の仕事に備え2次会で帰るのだが、翌日が休みという事で備えることなく3次会まで楽しんだ。

冬は熱燗を飲んだりもするが、基本はビール好きなので1次会から3次会まではほとんどビールだ。

かなりテンションが上がった状態で帰宅、すぐにベットへ。風呂にも入らずそのまま眠りについた。

 

翌日は目覚ましもセットしていなかったので、起きたらすっかり昼を過ぎていた。

幸い2日酔いはしない体質なので、酔いはすっかり消えていた。

ベットから下りた瞬間、足に激痛が走った。

「痛っ!」思わず声を上げてしまった。1人暮らしなので誰もいないのだが。

足を見ると親指が真っ赤に腫れていた。触るとかなり熱くジンジンしている。

足をぶつけた記憶はないのだが、酔っていたので寝てる間に壁でも蹴ったかと思っていた。

しかし痛い。歩くのが不自然になるほどの痛みだった。

骨折を疑ったが指の関節は曲がるので、おそらく捻挫だろうと思い、適当な塗り薬をぬって様子を見ることにした。

次の日ぐらいまでは痛かったが、2日後にはすっかり痛みと腫れは引いていた。

 

それから1ヶ月に1〜2回のペースで同様の事が起こった。

最初は飲んで帰って寝た日は、相当に寝ぞうが悪いのだろうと思っていた、、が。

先日も友人と飲んで帰り、翌日に左足の親指がパンパンに腫れていた。

「また夜中に壁を蹴ってたみたいで、指が腫れてさー」

後日、別の友人に話しているとその友人が、

 

 

「それって、、、痛風じゃねえの?」

 

 

ネットで痛風を調べてみた。

▶︎尿酸値が高いと出る症状で、急性の関節炎の一種。

▶︎プリン体が多い食品(特にビールなど)を取ると、関節が赤く腫れ痛みを伴う症状が出る。

▶︎特に足の親指、ひざ、足首など。手よりも足に出やすい。

▶︎一番の特徴は数日すると完全に腫れが消え、そこから数週間〜数ヶ月は症状が出ない。

▶︎ほとんど男性の病気らしく、女性は全くと言っていいほど発症しない。

▶︎30代から40代の男性でお酒を飲む機会が多く、運動不足、睡眠不足、不規則な生活の人は要注意。

▶︎デスクワークであまり動かない人や、営業で1日中革靴を履いている人は、足の血流が悪く発症しやすい。

 

調べてみて思い当たる事がありすぎたので、思い切って病院へ。

問診と血液検査をして、「あー、痛風やね」と担当医にあっさり言われた。

1度発症すると完治はできないらしく、一生つき合っていく病気とのことだった。

食事の改善、適度な運動、お酒の飲む量をコントロールすれば、発症も抑えられ身体に問題はないらしいが、酷くなると腎臓病になるとのことで少しびびってしまった。

 

上記の項目がいくつか当てはまる人は、すぐに病院へ行った方が良いだろう。

おそらく「痛風」にまちがいない。

健康でなければビジネスはできないのだ。