自分の体ひとつで仕事をする人もいるが、
たいていの仕事には「商売道具」と呼ばれるものがある。

 

カメラマンであればカメラ、料理人であれば調理器具、
アーティストは楽器、大工であれば大工道具、、、
様々な道具を使って行う仕事は意外と多い。

 

その商売道具は基本的に「プロ用」と呼ばれ、
一般的なものよりも価格が高い。
多機能であったり、特殊であったりするので、
値段も素人が使うものよりも高額だ。

 

いろんなプロ用道具があるが、高額である理由の1つに、
頑丈であるということが言えるだろう。
プロは仕事で毎日道具を酷使するため、
素人が趣味で使うような、簡単な作りのものでは役に立たない。
堅牢な部品や手間をかけて作り込まれた道具でないと、
日々の酷使に耐えることができないのだ。

 

その代わり、本当にしっかりしたプロ用の道具は、
一生モノと言えるものが多い。
1度購入すれば長く使え、メンテをして大切にすれば、
半永久的に使える道具も少なくない。
ランニングコストを考えれば、結局はリーズナブルだ。

 

なのに目先の出費にビビってしまい、
一般仕様の安い道具を仕事で使う商売人もいる。
それで仕事が成り立つのであれば問題ないのだが、
経費をかけたくないからとプロ用の道具を使わない人は、
結局仕事もそれなりの人が多い。

 

一流の仕事をする人は、道具にもこだわっている。

 

安い道具が悪いと言う訳ではないが、
プロ用の道具は「プロ用」と呼ばれる理由がある。
その理由も考えず、値段が安ければOKという感覚は、
本当の商売人や職人の思考から外れていると言える。
かと言って、とりあえず高い道具を買っておけばいいという
発想でもいい訳ではない。

 

仕事のクォリティ向上のために、どういう性能の道具が必要か、
その道具が高額である理由はどこにあるのかを、
追求してプロとしてのスキルを高める必要があるだろう。