このボディビルダーの名前を知っているだろうか?

 

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これは「気合だ!気合だ!気合だ!」でおなじみ、アニマル浜口氏の若かりし頃。

彼はプロレスラーだけでなくボディビルダーの経験もあったようで、若い時は写真のような肉体美を誇っていたようだ。

バラエティ番組で見かけると「気合だ!気合だ!」と叫んでおり、変わったおじさんという印象しかない人も多いだろう。

だが彼が経営するトレーニングジムは大人気である。

 

もちろんテレビで広く名が知られているからというのもあるが、他のジムでは疎かになりがちな礼節や精神的なトレーニングもしっかりと教えてくれると評判だ。

アニマル浜口氏はかなり真面目な経営者として有名だそうだ。

テレビで見る「気合だ!」の連呼は、一見ふざけているように見えるが、これは彼の作戦だ。

出るたびに同じ言葉を発し、視聴者に「刷り込み」をしているのだ。

テレビで「気合いだ!と叫ぶ人=アニマル浜口」というイメージを植え付けるためだ。

彼の姿がテレビ画面に出ただけで「気合いだ!」の言葉が頭に浮かんでしまったら、彼の戦略に落ちているのだ。

キャラクター作りが成功していると言える。

 

 

これはビジネスで非常に重要な要素だ。

初めてあった人に名刺を渡して世間話をしただけでは、1週間もしないうちにすっかり忘れられるだろう。

だがその時に「普通ではない何か」が少しでもあると、相手に印象が残るのである。

キャラクターが立っている人ほど印象深くなるのだ。

それはちょっと変わった服装だったり、話し方が特徴的だったり、髪型だったり様々である。

あるセミナーに行った時、何人かと名刺交換をした。

10日後にそのセミナーで頂いた名刺を整理していたが、名前を見ても顔が思い出せない。

名刺に顔写真が入っていた人は何となく思い出すことができたが、それ以外は全滅だ。

だが一人だけ、顔も声もしっかりと覚えていた人がいた。

その人は「ものすごく博多弁」の人だった。

あまりにクセがありすぎて、完全に顔と声を覚えてしまったのだ。

彼のキャラクターのおかげと言えるだろう。

私は何の特徴もないので、向こうは顔さえ覚えてないと思うが。

 

このように名刺を渡してもほとんど覚えられず、その日限りの効力しかない紙切れでは意味がない。

後々、思い出してもらえる工夫が必要だ。

私もこれといった特徴がないので、どんなキャラクターになりきろうか思案中である。